2010.02.19. カタログページを開設しました
2010.02.25. FFOセッションのプログラムを公開しました
インタラクション2010は無事終了いたしました.また来年お会いしましょう.

● 入賞

ベストペーパー賞

マーカーレス拡張書籍のための 2 次元文字ブロックインデクシング
宮田 章裕,塩原 寿子,藤村 考 (NTT)


ベストインタラクティブ賞(1日目)

Walky: 指の擬人的な動作を用いた歩行ロボットへの操作手法
杉浦 裕太,筧 豪太,Withana Anusha,Fernando Charith,坂本 大介,稲見 昌 彦,五十嵐 健夫 (慶大,JST,東大,JSPS)

Meta Cookie : 拡張現実感によって味が変化するクッキー
鳴海 拓志,谷川 智洋,廣瀬 通孝 (東大)

モジュール型デバイスによる実世界への図形描画と空間計測
飯田 一樹,池内 隼生,内山 俊朗,鈴木 健嗣 (筑波大)


ベストインタラクティブ賞(2日目)

主観的輪郭を用いたラッピング支援
加納 崇光,宮下 芳明 (明治大)

Vib-Touch: 指先による仮想能動触を利用した触力覚インタラクション
土屋 翔,昆陽 雅司,岡本 正吾,田所 諭 (東北大)

デザイン書道のためのウェーブテーブル方式シンセサイザ
内平 博貴,宮下 芳明 (明治大)



コンピュータシステムは,与えられた命令に対してバッチ処理を実行し結果を返すブラックボックスから,人間がおこなう行為に対してリアルタイムで計算結果を表示したり,人間が外在化表現をおこなったり,また人間同士のやりとりを媒介したりするメディアとして発展してきました.このような,人間と深く関わる情報技術に係る諸問題を解決するためには,人間とシステムとの間のインタラクション,また人間同士のインタラクションという観点から,問題に対峙する必要があります.

1997年以来毎年開催されているシンポジウム「インタラクション」は,ユーザインタフェース,CSCW,可視化,入出力デバイス,仮想/拡張現実,ユビキタスコンピューティング,ソフトウェア工学といった計算機科学,さらには認知科学,社会科学,文化人類学,メディア論,芸術といった人文科学の,研究者および実務者が一堂に会し,インタラクションに関わる最新の技術や情報を交換し議論する場を提供してきました.昨年度のインタラクション2009においては600名超の参加者がありました.インタラクションに関する研究の重要性および成果へのニーズは引き続き増加の途にあると言えます.

「インタラクション2010」は,人と人,人と機械との間のインタラクションに関わる,理論,モデル,技術,応用,評価手法に関する研究を扱います.会議はキーノート,および厳正なる査読を経て選ばれる一般論文講演とインタラクティブ発表から構成されます.

インタラクションに関する研究分野は進歩が早く,迅速な研究成果公開の機会を提供することが特に重要です.このことから,本シンポジウムでは新規性,有用性,信頼性を厳正に審査する一般講演(ロングペーパー)に加え,特に新規性を重要視する一般講演(ショートペーパー)についても積極的に発表の場を提供します.インタラクティブ発表は,発表者と参加者との双方向的なコミュニケーションを可能とする発表形態です.実システムのデモを中心としたインタラクティブ発表(デモ部門)と,人文科学的検討考察・理論や哲学的議論・実世界インタラクションの評価分析等,実システムのデモを伴わないインタラクティブ発表(議論部門)に分けて発表をおこないます.

プログラム委員会によって推薦された優秀な発表論文には賞の授与および論文誌への推薦をおこないます.また同じくプログラム委員会によって優秀と認められたインタラクティブ発表にも賞を授与します.

キーノートには,東京大学大学院工学系研究科教授の染谷隆夫氏をお迎えします.染谷氏は,有機トランジスタを利用した大面積エレクトロニクス技術を核として,電子人工皮膚や柔らかいスキャナーなど数々のシステムを生み出されており,今回はインタラクション技術の発展に寄与するエレクトロニクス技術という観点からご講演頂く予定です.

● 開催概要

インタラクション 2010
 日時: 2010年3月1日(月), 2日(火)
 場所: 学術総合センター/一橋記念講堂
 http://www.nii.ac.jp/access/

● 対象分野
 人と人工物,および人工物を介した人と人のインタラクションに関する研究成果一般

  ・インタラクション基礎(哲学,人文科学的検討考察,実世界インタラクション分析等)
  ・インタラクティブシステム基礎(理論,デザイン,モデル,構成,分析評価技法等)
  ・インタラクティブメディア(デザイン,アート等)
  ・インタラクションの要素技術(マルチモーダル,言語,感性情報,グラフィクス,アニメーション,エージェント,バリアフリー等)
  ・インタラクティブなハードウェア(ウェアラブルコンピュータ,モバイルコンピュータ,ロボット,入出力デバイス等)
  ・マルチユーザインタラクション(グループウェア,CSCW,Web,組織知,コミュニティコンピューティング等)
  ・インタラクティブシステムの応用(教育,福祉,エンタテインメント,ユビキタス,創造性,電子商取引,ヘルプデスク等)




● 主催
情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI)  sighci

情報処理学会グループウェアとネットワークサービス研究会(GN)

情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会(UBI)  sigubi


● 協賛
 日本バーチャルリアリティ学会
 日本認知科学会
 日本ソフトウェア科学会 インタラクティブシステムとソフトウェア研究会
 日本社会心理学会
 ヒューマンインタフェース学会
 人工知能学会
 日本ロボット学会
 情報処理学会 コンピュータビジョンとイメージメディア研究会
 情報処理学会 音楽情報科学研究会
 情報処理学会 音声言語情報処理研究会
 情報処理学会 グラフィックスとCAD研究会
 情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会

● 大会スポンサー

UBI