情報処理学会 インタラクション2014

文献情報

タイトル
SenseChairを用いた眠気検出に関する検討
著者
  • 宮崎 陽平(阪大)
  • 池田 和章(阪大/ブリヂストン)
  • 中島 康祐(阪大)
  • 伊藤 雄一(阪大)
  • 尾上 孝雄(阪大)
アブストラクト
説明画像

オフィスワーク環境でユーザに意識させることなくセンシングするために椅子に着目し,オフィスチェア型デバイスSenseChairを実装するとともに,これを用いた眠気取得手法について検討する.SenseChairは,座面下に4つの圧力センサを備え,非装着・非侵襲に座面の重心位置と重量を取得でき,ユーザの作業を阻害しないセンシングが可能である.本稿では着座中に睡眠したユーザから取得したデータに基づき,覚醒と睡眠の2状態を識別する手法について検討し識別可能性を評価した結果,参加者内で76.9%の平均識別率を得た.また,睡眠に入るまでの眠気を5段階で識別することについても検討し,参加者内で53.4%の平均識別率を得たほか,眠気の客観評定の系列とシステムによる眠気識別結果の系列との順位相関係数が平均0.75となり,SenseChairによる眠気検出の可能性を示した.

雑誌名
インタラクション2014論文集
© 情報処理学会 2014
論文ID
A0-3
ページ
143 ~ 150
発行日
2014年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail