情報処理学会 インタラクション2015

文献情報

タイトル
前腕CGモデルの動作遅延が身体感覚の転移および心理生理反応に及ぼす影響の検討
著者
  • 渡邉 翔太(名大/文京学院大)
  • 長野 祐一郎(文京学院大)
  • 川合 伸幸(名大)
アブストラクト
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運転をしていて自動車が他の自動車と接触しそうになったら身体をよけてしまう等,実際には自己の身体ではない対象を自己の身体の一部として捉え,その動きにつられて自己の身体が動いてしまうことがある.このような身体感覚の転移は,脳内の身体図式表象の柔軟な変化 (入來, 2000) を示す好例であり,体性感覚と視覚の両感覚から入力される運動情報が時間的に同期していることが重要であると予測できる.本研究では,参加者の動作が反映される前腕CGモデルを作成し,モデルの動作遅延が身体感覚の転移および心理生理反応に及ぼす影響を検討した.その結果,動作遅延がない場合に身体感覚の転移は強く生じ,かつ心拍数の増加も確認され,課題に対してどの程度対処可能であるかということが影響を及ぼす可能性が示唆された.

雑誌名
インタラクション2015論文集
© 情報処理学会 2015
論文ID
B03
ページ
452 ~ 454
発行日
2015年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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