情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
対話エージェントの感情伝達における視線移動の効果検証
著者
  • 髙橋 ともみ(京都工繊大)
  • 田中 一晶(京都工繊大)
  • 岡 夏樹(京都工繊大)
アブストラクト
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人と人とのインタラクションにおいて,視線は感情や意図を伝達する等の役割があると言われている.人とエージェントとのインタラクションにおいても,話し手であるエージェントが聞き手である人を凝視するのではなく,適度に視線を動かすことによって,エージェントの表情による感情伝達の効果が視線によって強化される可能性があると考えた.予備実験では,ポジティブにもネガティブにも捉えられるエピソードをエージェントが語る際に,エージェントの表情によっていずれか一方に誘導できる可能性が示唆された.現時点では,この表情の効果が視線移動によって強化されるかを確認するには至らなかったが,視線移動があるとエージェントへの頷きや会釈等の社会的な振る舞いが喚起される傾向が見られた.視線移動によりエージェントへの注意を促すことができるならば,表情による感情伝達の効果も強化されることを期待している.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
2B55
ページ
742-744
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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