情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
胎動の計測と胎動の再現が可能な胎動共有システムの提案
著者
  • 小坂 崇之(神奈川工科大)
アブストラクト
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胎動は,妊婦自身が定期健診以外で,胎児の健康状態を自覚できる有効な手法の一つとされている.自覚する胎動は妊婦の主観によるものがほとんどのため,経験の乏しい初産婦には胎動を自覚できるまで時間がかかるのが現状である.そこで胎動の計測を妊婦自身による観察ではなく客観的に計測する必要性が求められている.また,胎動は,妊婦のみが自覚が可能であり,父親や周りの家族が胎動を感じることは困難である.われわれは,夫やや家族が妊婦の妻の胎動を共有することができれば,妊婦の妻だけでなく,生まれてくる子供に対して,愛情をもって接することができるのではないかと考えた.本研究では,圧力センサを腹部に複数配置することで,胎動の場所と強さを客観的に計測する胎動スキャナを用いて胎動を計測し,胎動スキャナで計測した胎動を拡張し疑似的に腹部に再現できる胎動ディスプレイの提案と,胎動の共有が可能なシステムの提案をおこなった.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
3B56
ページ
1089-1092
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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