情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
大規模フィールドスタディに基づく年齢層別のタッチ・タンジブル・ジェスチャUIを用いたパブリックディスプレイの利用特性
著者
  • 市野 順子(東京都市大)
  • 磯田 和生(大日本印刷)
  • 久永 一郎(大日本印刷)
アブストラクト
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本研究は,人々がタッチ・タンジブル・ジェスチャUIを用いたパブリックディスプレイをどう利用し,年齢がこの利用に影響を及ぼすのかどうかを探求する.ミュージアムに設置された8つの体験型展示(タッチUI3つ,タンジブルUI3つ,ジェスチャUI2つ)を観察の場とした,通算約31ヶ月に渡るフィールドスタディを実施した.10~70歳以上までの7つの年齢層に分けられた一般者の大規模なデータ(8405人分の行動データと1203人分のアンケート回答)を収集・分析し,以下のことが明らかになった.(1年齢層による違い(検定統計量に基づく検討):10代はパブリックディスプレイ空間に入る割合が最も低かった;ディスプレイ空間に入ってから操作するまでに要する時間は,年齢の上昇に伴って長くなった;10代と70歳以上は,ディスプレイ空間に他者と一緒により長く滞在した.一方,関与や好みに関しては,年齢層間の差は小さかった.(2UIによる違い(検定統計量に基づかない検討):パブリックディスプレイ空間に入った来場者の割合はタッチUIで高く,パブリックディスプレイを操作した来場者の割合はジェスチャUIで低かった.UIタイプごとに複数のアプリケーションのデータを収集したため,本研究の知見はアプリケーション(コンテンツ)に依存していない.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
INT18005
ページ
35-44
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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