情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
自己開示の促しによるコミュニケーション支援システム
著者
  • 池田 和史(KDDI総合研)
  • 馬田 一郎(KDDI総合研)
  • 帆足 啓一郎(KDDI総合研)
アブストラクト
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社会心理学では,話者同士の親密度が高まるとより高次の自己開示が行われることが知られている.本稿では,システムによって自己開示を促進することで話者の親密度は高まるか?という研究課題を設定した.課題を検証するため,我々は自己開示の項目を話題としてタブレット上に提示するコミュニケーション支援システムを実装した.自己開示を促されることによるユーザの負担を軽減するため,コミュニケーションが進むに連れてより深いレベルの自己開示項目を提示する段階手法を提案した.段階手法とランダムに話題を提示する手法,システムを利用しない場合の3条件で192名の初対面の参加者による対面式のコミュニケーション実験を実施した.実験の結果,段階手法はランダム手法と比較してシステムの受容性が有意に高いことが確認された.また,システムを利用したコミュニケーションは参加者同士の親密度を有意に向上させる効果を確認した.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
INT18019
ページ
163-172
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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