情報処理学会 インタラクション2019

文献情報

タイトル
聴覚刺激によるMR環境下での擬似触覚の強化
著者
  • 植井 康介(早大)
  • 中島 武三志(東京工芸大)
  • 菅野 由弘(早大)
アブストラクト
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VR・MR環境において,触覚提示デバイスを装着せず視覚刺激による錯覚を用いて触覚を提示する手法が注目されている.この錯覚は擬似触覚(Pseudo-Haptics)と呼ばれ,触覚提示デバイスに比べて簡便に触覚を提示できることが示されている.一方,擬似触覚による手法は得られる感覚の大きさに限界があることも報告されている.本研究では擬似触覚を強化するため,触力覚を受容する体験において共起性の高いモダリティの一つである聴覚刺激に着目した.聴覚刺激の付加による擬似触覚の大きさについて検証するため,仮想の立方体を左右の手のひらで転がす動作に,接触音を付加することによる擬似触覚の変化を評価する実験を行った.その結果,本実験の動作においては接触音を付加することで知覚される擬似触覚の値が大きくなることが示された.

雑誌名
インタラクション2019論文集
© 情報処理学会 2019
論文ID
2P-82
ページ
725-729
発行日
2019年2月27日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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