情報処理学会 インタラクション2019

文献情報

タイトル
音声入力と感情推定情報を活用する対話インタラクション方式:感情適応提示技術の提案と検証
著者
  • 原 梓織(沖電気)
  • 深澤 伸一(沖電気)
  • 赤津 裕子(沖電気)
アブストラクト
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音声入力と感情推定情報を活用する,公共機器の新たな対話インタラクション方式と,それを実現させるための感情適応提示技術を創案し,有効性をユーザー評価実験により検証した.感情適応提示技術とは,機器の情報提示に対するユーザーの表情・しぐさ等の感情の表出をセンシングし,提示した情報がユーザーの意図する内容と近かったかどうかを判定して,遠かった場合は異なる内容の情報を提示する技術である.効果として音声入力の補助や,機器の操作性・親しみ感の向上が期待される.評価実験として,券売機での自力購入へのこだわりのなかった12名の被験者に,感情適応提示機能の有/無とGUI/VUI(音声入出力)の条件を組合せた,従来GUI,感情適応GUI,感情適応VUIの3条件の試作システムを操作させ,行動および心理指標により比較した.その結果,感情適応GUIおよびVUI条件は従来GUI条件よりも操作時間や誤操作回数が有意に少なかった.また,感情適応VUI条件では機器の操作負荷感,機器に対する親しみ感,機器の使用満足感等が他のGUI2条件よりも有意に高かった.すなわち,感情適応提示技術は被験者の機器操作の支援に有効であるが,それがユーザーに体感されたのはVUI条件だけであり,効果がユーザインタフェースの方式(使用モダリティの違い)と相互作用を有することが示唆された.

雑誌名
インタラクション2019論文集
© 情報処理学会 2019
論文ID
3B-37
ページ
852-857
発行日
2019年2月27日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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