文献情報
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| 運動伝染が生み出す運動予測の変調を利用したPseudo-hapticsの生起要因の分析 | |
| 著者 | |
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| アブストラクト | |
Pseudo-hapticsとして知られる擬似的な外力覚は,これまでの研究では視覚情報と力覚情報とに不一致が生じた際に力覚情報が変容されることにより生じると説明されてきた.しかしながら変容された力覚情報は,外力としても随意運動の結果としても解釈することが可能であり,疑似的な外力が生じる要因について十分な説明はなされていなかった.我々は,この変容が外力として解釈されるには,自己の運動予測と視覚的に知覚された運動結果との差を認知することが条件であるという仮説を立てた.この検証のため,被験者の運動に運動伝染を引き起こし,視覚情報と力覚情報との一致性を保った上で運動予測と運動結果との間に差を生じさせる実験を行った.この実験ではマウスによるステアリングタスクを用い,被験者にはタスク中に感じた外力の強度を報告させた.このタスクと,他者が同じタスクを行っている映像を観察するタスクを交互に行うことで,被験者の運動に運動伝染を誘発した.その結果,生じた運動伝染と同じ方向に被検者が外力を感じることが確認され,運動予測と運動結果との差を認知することが疑似的な外力が引き起こされる要因となることが示された. |
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| 雑誌名 | |
| インタラクション2019論文集 © 情報処理学会 2019 |
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| 論文ID | |
| INT19013 | |
| ページ | |
| 112-121 | |
| 発行日 | |
| 2019年2月27日 | |
| 発行所 | |
| 発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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