情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
新生児蘇生法における胸骨圧迫に着目した個人手技訓練システムの研究
著者
  • 渡邊 嶺児(立命館大)
  • 西本 騰(立命館大)
  • 大井 翔(立命館大)
  • 松村 耕平(立命館大)
  • 野間 春生(立命館大)
  • 花岡 信太朗(京大)
  • 岩永 甲午郎(京大)
アブストラクト
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本研究では, 新生児蘇生での基本手技である胸骨圧迫の技術を評価し, 技術の振り返りをする個人手技訓練システムを提案する. 正期産児のうち約15%は呼吸循環機能のための何らかの蘇生処置を必要としており, 分娩に関わるすべてのスタッフが新生児蘇生法を習得していることが望ましい. この新生児蘇生法を学ぶために, 全国各地で講習が設けられている. この講習内で訓練システムとして新生児を模しただけの蘇生人形を用いて胸骨圧迫と人工呼吸の基本手技演習を実施しているが, 一般的には模擬手技講習では受講生に対するインストラクターの口頭指導が中心であり、技術的な振り返りが難しい。また, このような訓練システムを一般病院でも普及させるためには, 手軽で安価なことが重要である. また継続的な講習も必要である.本稿では自主的な胸骨圧迫手技の習得を目標として,その手技練習の振り返りを自動化する個人手技訓練システムを開発し, 評価実験の結果を報告する.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
2B-43
ページ
648-652
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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