情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
言葉遣いを改善する音声返戻システムの開発
著者
  • 横山 紗菜(宮城大)
  • 鈴木 優(宮城大)
アブストラクト
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世代間での使用する言葉の違いなど,個人の言葉遣いは度々弊害を引き起こす.また,無意識に使用している言葉でも,聞き手に不快感を与えてしまうことが少なくない.口癖や暴言などの言葉遣いの問題は,第三者からの指摘がなければ自覚及び改善が難しい.しかしながら,日常生活において常に第三者の協力を仰いで言葉遣いの改善に取り組むことは困難である.著者は,第三者の存在がなくとも,発言者が直接自身の言葉遣いを振り返ることができる手法が有効なのではないかと考えた.そこで,本研究では,暴言や口癖などの言葉遣いの改善を目的とした音声返戻システムを提案する.ユーザは控えたい言葉を設定し普段どおり発話するだけで,設定単語を発した際に自身の音声を聞き返すことができる.直接的な発言の振り返りを利用し,言葉遣いへの意識づけを強化することで改善につなげる.提案システムが実際に特定の言葉の発言抑制に効果があるかどうかも検証した.その結果,提案システムを利用することで,言葉遣いへの意識づけが期待できることがわかった.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
3B-40
ページ
936-939
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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