情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
PredicTaps: シングルタップとダブルタップの識別予測に基づくシングルタップ操作のレイテンシ低減手法
著者
  • 池松 香(ヤフー)
  • 山中 祥太(ヤフー)
  • 坪内 孝太(ヤフー)
アブストラクト
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タッチサーフェス入力操作において,シングルタップとダブルタップを同一のコンポーネントに対し実行可能な設計とする場合,シングルタップの判定所要時間が長くなるという課題がある.一般に,システムは検出されたタップがシングルタップまたはダブルタップの一回目のタップのどちらであるかを判定する際に,後続する可能性のあるタップ,すなわちダブルタップの二回目のタップを受け付ける時間(一般に,350-500ms程度)を設ける.シングルタップにおいてはこの受付時間がレイテンシとなる.本研究では,一回目のタッチ入力終了時点で,該当のタップがシングルタップとタブルタップのどちらの入力であるかを機械学習により判定し,レイテンシを低減する手法として``PredicTaps''を提案する.PredicTapsは検出されたタップがシングルタップであるか否かの予測に対するスコアに基づきシングルタップイベントを迅速に実行するか,または後続する可能性のあるタップを待機するかを決定する.これにより,シングルタップとダブルタップの誤認識による操作性の低下を防ぎつつシングルタップ処理の高速化を目指す.本論文では,提案手法の実現可能性について調査し報告する.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
INT20007
ページ
58-67
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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