情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
管楽器中級者を対象とした色彩表示による音程可視化・モチベーション維持システムの提案
著者
  • 関根 美幸(北海道情報大)
  • 伊藤 正彦(北海道情報大)
アブストラクト
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広く普及しているチューナーを使用して練習を行うと,楽譜とチューナーを視線が行き来するため,これが合奏中にタイムロスとなる可能性がある.また,チューナーの目盛りで自身の音程を把握することはできるが,自身が苦手とする音を把握することは困難である.加えて,過去から現在までに自身の音程がどの程度改善されてきたかも把握できない.そこで本稿では,音程のずれの大きさを色相に変換して楽譜上に表示し,過去から現在までの音程のずれの大きさの平均値の推移を可視化するシステムを提案する.本研究では,このシステムの妥当性及び評価実験の手法を確立するために予備実験を行った.その結果,提案手法を用いた場合に音程のずれが改善された傾向は見られなかったが,従来手法と比較して音程がずれた箇所を重点的に練習する傾向が見られた.今後は予備実験の結果を踏まえて,評価実験を行う予定である.

雑誌名
インタラクション2022論文集
© 情報処理学会 2022
論文ID
3D10
ページ
431-435
発行日
2022年2月21日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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