情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
身体的アバタを介した自己開示と互恵性 ー「思わず話してた」ー
著者
  • 市野 順子(東京都市大)
  • 井出 将弘(東京都市大/TIS)
  • 横山 ひとみ(岡山理科大)
  • 淺野 裕俊(工学院大)
  • 宮地 英生(東京都市大)
  • 岡部 大介(東京都市大)
アブストラクト
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人間関係や絆を築く上での自己開示の重要性をふまえると,今後利用が進むであろうVR空間において,アバタが自己開示にどのような影響を及ぼすかを調査することは重要である.先行研究では,アバタは,親しみやすさや正直さ等を高めることは示されているが,どのようなアバタが自己開示や自己開示の互恵性にどのように影響を及ぼすかは,十分に研究されていない.本研究では,54組(n=108)の参加者に,ビデオ会議,アバタと自己の外見的類似性のあるアバタ,アバタと自己の外見的類似性のないアバタの3つのコミュニケーションメディアのいずれか一つを用いて対話してもらう実験を行った.その結果,アバタと自己の類似性がないアバタ,類似性があるアバタ,ビデオ会議の順で,参加者の自己開示が促された.また,互恵性は,2つのアバタでは形成されたがビデオ会議ではされなかった.さらに興味深いことに,参加者はこのようにアバタを介すとビデオを介した場合よりも自己を開示するにも関わらず,主観的な体験に違いはなかった.これは,アバタを介した場合,ユーザはそのことに特段の意識を払うことなく自己を開示し得ることを意味し,人の率直な思考や感情を理解したい局面でのアバタの有用性を示唆する.

雑誌名
インタラクション2022論文集
© 情報処理学会 2022
論文ID
INT22003
ページ
21-30
発行日
2022年2月21日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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