情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
DDSupport: モデルとなる発音との差異・距離を提示する言語学習支援システム
著者
  • 河村 和紀(Sony CSL Kyoto)
  • 暦本 純一(東大/Sony CSL Kyoto)
アブストラクト
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母語ではない言語を学ぶ際,自分がうまく話せているかどうかを学習者自身で判断することは難しい.さらに,自分がうまく話せていない場合に,自分の発音がネイティブスピーカーのようなモデルとする発話者の発音とどこがどの程度異なっているのかを判断することも困難である.そこで,本研究ではシステムとのインタラクションを通じて一人で言語のスピーキングを学ぶことのできる新しい言語学習支援システムを提案する.提案システムでは,深層学習に基づく音声処理を利用し,ユーザの発話がうまくいっているかどうかを判断し,学習者の発音がモデルの発音とどこが違うのか,どのくらい異なるのかを視覚的に分かりやすく提示する.学習者がシステムに示されたモデルとの差異を解消し,距離を近づけるように発音の修正を繰り返すことで,発音が徐々に改善されていくことが期待される.また,英語を母語としない学習者が英語を学習するアプリケーションを構築し,ユーザがアプリケーションを使用することで発話の分かりやすさが向上することを確認した.

雑誌名
インタラクション2022論文集
© 情報処理学会 2022
論文ID
INT22009
ページ
77-86
発行日
2022年2月21日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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