文献情報
| タイトル | |
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| ゲームキャラクターの向社会性が身体所有感に与える影響 | |
| 著者 | |
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| アブストラクト | |
ある対象を自分の体の一部であるかのように感じる感覚は身体所有感と呼ばれており,コンピューターゲームのキャラクターのような自分で操作するCG映像に対しても身体所有感が生じることが知られている.本研究ではゲームキャラクターの属性,特に向社会性が身体所有感に与える影響を実験によって検討した.実験参加者はゲーム内で向社会的行動をおこなうヒーロー群と,反社会的行動をおこなうヴィラン群に分けられた.身体所有感の強さは操作したキャラクターが傷つけられる嫌悪刺激を見たときの皮膚電気反応の増加率を指標とした.実験の結果,嫌悪刺激後の皮膚電気反応の増加率はヒーロー群よりもヴィラン群のほうが小さく,ヴィラン群のほうがキャラクターに対する身体所有感の転移が抑制されていたことが示された.この結果はヴィラン群のゲーム内での行動が参加者自身の道徳的価値観に反する行動であったため,キャラクターへの共感が阻害された結果と考えられる. |
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| 雑誌名 | |
| インタラクション2023論文集 © 情報処理学会 2023 |
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| 論文ID | |
| 1P-58 | |
| ページ | |
| 373-377 | |
| 発行日 | |
| 2023年3月1日 | |
| 発行所 | |
| 発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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