情報処理学会 インタラクション2024

プログラム委員長メッセージ

インタラクション2024 プログラム委員長
水野 慎士(愛知工業大学)

プログラム委員長写真

今回のインタラクションでは例年同様に、登壇発表、インタラクティブ発表(デモ)、インタラクティブ発表(ポスター)という3つのカテゴリで発表を募集しました。査読やスクリーニングにおいては、本シンポジウムがなるべく多くのアイディアやテーマを参加者同士で共有、議論する機会となるように努めました。

プログラム委員会について

今年もこれまでのプログラム委員会の構成を引き継ぎました。メタ査読者として複数の論文を俯瞰するチーフプログラム委員(21名)と、個々の論文の詳細な査読を担当するプログラム委員(66名)、委員長、副委員長を含めた90名からなるプログラム委員会が審査にあたりました

登壇発表について

各チーフプログラム委員は、プログラム委員からの査読結果を踏まえ、オンラインで議論を行い、採否判定案を作成しました。その上で、チーフプログラム委員の採否判定会議を2023年12月7日~8日にかけて開催し、十分な議論を経て、登壇発表の採択論文を決定しました。なお、インタラクション2024では、1論文につきチーフプログラム委員1名、プログラム委員4名を割り当てました。

登壇発表には前年より21件も多い46件の投稿があり、18件を採択しました。一部の論文についてはShepherdingを行い、チーフプログラム委員が論文の改善を個別に確認した上で採録しました。Shepherdingを通して、新規性は高いものの発展途上の論文も積極的に採択し、インタラクションコミュニティの活性化に配慮しました。

また、2024年2月15日発刊の情報処理学会「インタラクションの理解および基盤・応用技術」特集号から論文2件を招待して、登壇発表内で発表いただきます。

インタラクティブ発表について

インタラクティブ発表では厳密な査読は行いませんが、特に優れた発表である「プレミアム発表」の選定と、研究や論文の質に著しい問題のある論文を発見するために、チーフプログラム委員/プログラム委員を1論文につき5名割り当ててスクリーニングを行いました。

インタラクティブ発表には前年より71件多い295件の投稿があり、48件をプレミアム発表、246件を一般発表として採択しました。プレミアム発表はプログラム委員会選出のインタラクティブ発表賞の候補となり、発表当日にチーフプログラム委員団の巡回審査を経て受賞が決定します。

インタラクティブ発表(デモ)とインタラクティブ発表(ポスター)のスクリーニングの結果の詳細は次の通りです。

インタラクティブ発表(デモ):投稿:203件,プレミアム採択:37件(18.0%),一般採択 165件,不採択:1件
インタラクティブ発表(ポスター):投稿:92件,プレミアム採択:11件(13.3%),一般採択,81件,不採択:0件

特別講演について

インタラクションでは非常にユニークの研究が発表されており、その中には「人々を笑わせ考えさせた研究」に与えられるイグノーベル賞の種になる研究も含まれると思います。そこで、イグノーベル賞の受賞者の中からインタラクションへの関わりが非常に深い栗原一貴氏、塚田浩二氏、中村裕美氏、宮下芳明氏をお呼びして、「イグノーベル賞受賞者対談」と題して特別講演を行っていただきます。

おわりに

インタラクションはコロナ禍の影響で2020年から2023年まではオンラインや制限付きの開催でしたが、インタラクション2024では5年ぶりに完全に制限なしの開催となります。そして、登壇発表とインタラクティブ発表のどちらも、過去最大級の投稿数となりました。ご投稿をいただいた著者のみなさま、本当にありがとうございます。このようにインタラクション関係の研究は非常に盛り上がっており、インタラクション2024も過去最大級に盛り上がることが期待されます。参加されるみなさまにとって、インタラクション2024が楽しくかつ有意義なシンポジウムとなることを願っております。最後になりますが、プログラム編成を支えてくださったチーフプログラム委員・プログラム委員のみなさま、そして大会長をはじめとする実行委員のみなさまに心より感謝を申し上げます。

インタラクション2024 プログラム委員長 水野 慎士(愛知工業大学)


インタラクション2024 プログラム委員会

プログラム委員長
水野 慎士(愛知工業大学)
プログラム副委員長
伊藤 雄一(青山学院大学)
チーフプログラム委員
伊藤 貴之(お茶の水女子大学)
小川 剛史(東京大学)
倉本 到(福知山公立大学)
後藤 真孝(産業技術総合研究所)
志築 文太郎(筑波大学)
竹川 佳成(公立はこだて未来大学)
寺田 努(神戸大学)
中野 倫靖(産業技術総合研究所)
土方 嘉徳(関西学院大)
真鍋 宏幸(芝浦工業大学)
三武 裕玄(明治大学)
山下 直美(NTT)
伊藤 雄一(青山学院大学)
木村 朝子(立命館大学)
河野 恭之(関西学院大学)
坂本 大介(北海道大学)
角 康之(はこだて未来大)
塚田 浩二(はこだて未来大学)
中西 英之(近畿大学)
長谷川 晶一(東京工業大学)
松村 耕平(立命館大学)
水野 慎士(愛知工業大学)
宮田 章裕(日本大学)
吉野 孝(和歌山大学)
プログラム委員
秋田 純一(金沢大)
綾塚 祐二(クレスコ)
池松 香(LINEヤフー株式会社/東北大学)
磯山 直也(大妻女子大学)
伊藤 正彦(北海道情報大学)
牛尼 剛聡
(九州大学大学院芸術工学研究院)
 
岡田 将吾
(北陸先端科学技術大学院大学)
 
筧 康明(東京大学)
加藤 淳(産業技術総合研究所)
金井 秀明
(北陸先端科学技術大学院大学)
 
神原 誠之
(奈良先端科学技術大学院大学)
 
神田 智子(大阪工業大学)
酒田 信親(龍谷大学)
塩見 昌裕(ATR)
杉浦 裕太(慶應義塾大学)
杉本 麻樹(慶應義塾大学)
鈴木 浩(神奈川工科大)
田中 一晶(京都工芸繊維大学)
土田 修平(お茶の水女子大学)
戸田 真志(熊本大)
中村 裕美(東京大学大学院 情報学環)
西本 一志(北陸先端大)
羽田 久一(東京工科大学)
平井 重行(京都産業大)
藤澤 誠(筑波大学)
細部 博史(法政大学)
的場 ひろし(静岡文化芸術大)
三浦 元喜(千葉工業大学)
水口 充(京都産業大学)
 
村尾 和哉(立命館大学)
山中 祥太(LINEヤフー)
山本 豪志朗(京都大学)
暦本 純一(東大/ソニーCSL)
阿倍 博信(東京電機大学)
五十嵐 悠紀(お茶の水女子大学)
石井 亮(日本電信電話株式会社)
市村 哲(大妻女子大)
井上 亮文(東京工科大)
内海 章(ATR)
 
岡本 昌之(トヨタ自動車)
 
加藤 邦拓(東京工科大学)
加藤 直樹(東京学芸大学)
金谷 一朗(長崎大学)
 
黄 宏軒(福知山公立大学)
 
阪口 紗季(東京都立大)
澤田 秀之(早稲田大学)
新西 誠人(多摩大学/リコー)
杉原 太郎(東京工業大学)
鈴木 健嗣(筑波大学)
竹内 勇剛(静岡大学)
佃 洸摂(産業技術総合研究所)
寺田 和憲(岐阜大学)
中村 聡史(明治大学)
西田 健志(神戸大)
橋本 直(明治大学)
濱崎 雅弘(産業技術総合研究所)
福島 拓(大阪工業大学)
藤波 香織(東京農工大)
益子 宗(芝浦工業大学)
丸山 一貴(明星大学)
三上 浩司(東京工科大学)
宮田 一乘
(北陸先端科学技術大学院大学)
 
望月 茂徳(立命館大)
山本 景子(東京電機大学)
吉田 成朗(OMRON SINIC X)
渡邉 拓貴(北海道大学)