情報処理学会 インタラクション2025

運動を楽しく行うアプローチの一つとして，エクサゲームがある．疲労や怪我のリスクを低減する ためには，適切な準備運動が必要である．しかし，エクサゲームはゲームに早く参加したい気持ちが勝っ てしまうため，準備運動を行わないことも多い．エクサゲームの前に準備運動を行わせるには，準備運動 を行うことに対するハードルを下げる必要がある. そこで，本研究ではユーザーが選択する特定のエクサ ゲームに対して，特化した準備運動エクサゲームを行えるシステムを提案する．特化することで必要時間 を短縮し，楽しさを増加させることで，準備運動に対するハードルを下げ，エクサゲームの前に準備運動 を取り組みやすくすることを目指す．そのためには，ストレッチの質を高めることも重要である．そこで， ユーザにストレッチを行わせる指示手法（テキスト，動画，アバター，フィードバック付きアバターの 4 種類）を比較するための実験を行った．結果，ユーザにとってストレッチの効果を一番感じたのは動画で あり，フィードバックもストレッチの効果に寄与することが分かった．