情報処理学会 インタラクション2025

Mixed Reality（MR）グラスの普及に伴い，場所や状況にかかわらずコンテンツ（例えばテキスト情報）とインタラクションする機会が増えている．しかし，コンテンツによる視界の遮蔽や現実空間へのアウェアネスの低下により，安全性の問題を生じる．そこで本研究では，テキスト情報を視覚（テキストの表示）だけでなく聴覚（テキストの読み上げ）で提示可能とし，それらを任意のタイミングでシームレスに切り替えられる MR 読書インタフェースを提案する．具体的には，(1) 視線情報に基づいてユーザの読書位置を推定するとともに，(2) モダリティ切り替え時には現在の読書位置を視覚と聴覚の両方で提示することにより，読書位置のコンテキスト保持をサポートする．