情報処理学会 インタラクション2025

バーチャルリアリティ（VR）を用いることで，壁面サイズのコンテンツ（地図，ドキュメント，壁画アートなど）のような従来の物理モニタでは実現できない巨大な 2D コンテンツとのインタラクションが可能になる．このようなコンテンツでは全体情報と詳細情報のそれぞれが意味を持ち，それらをシームレスに切り替えながらコンテンツを閲覧することが必要であるが，特に VR のように一人称視点で壁面サイズコンテンツを閲覧する場合について，その方法は十分に検討されていない．本研究では，頭部方向によるカーソル操作と前後移動による壁面との距離の変化を用いて，VR 空間内に配置された壁面サイズコンテンツの全体情報と詳細情報をシームレスに行き来できるインタラクション手法を提案する．