情報処理学会 インタラクション2025

本研究では、音の物理化の媒体としてチョコレートを用い、音データへの対応づけ、フード3Dプリンタでの出力、形状の温度による制御に関する実験を通じて、チョコレートの融解特性を活用した新たな音の物理化の可能性を提案する。音は無形でありながら、日常生活において重要な役割を果たしている。本研究では、音の物理化を通じて、音データを物理的な形態に変換させることで、音を複数の感覚を通じて表現することを目指している。実験では、食品として幅広く用いられているチョコレートを3Dプリントの素材として用い、体温付近で融解するというその特性を活用することで、温度の制御によりその形状を変化させ、さまざまな形を作り出すことを試みる。