文献情報
| タイトル | |
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| 遠隔コミュニケーション環境における脳波同期現象の成立要件 | |
| 著者 | |
					
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| アブストラクト | |
					 
					先行研究では,脳間同期が協働作業中に発生し,コミュニケーションの有効性と密接に関連している ことが示されている.しかし,遅延が発生する可能性のある遠隔環境において,この同期がどのような条 件で維持されるか,または中断されるかについては十分に解明されていない.本研究は,異なる通信遅延が脳間同期に与える影響を検討し,同期が中断されることでコミュニケーションの質に影響が及ぶ閾値を特定することを目的とする.脳波測定を通じて,脳波位相の同期を示す指標である Phase Locking Value を用い,まず対面条件下での同期を確認し,その後,遠隔コミュニケーションにおける脳間同期の変化を観察した.結果として,遠隔コミュニケーション中にも脳間同期が発生することが確認されたが,信号処理を除く通信遅延が 450 ms を超えると同期が顕著に中断されることが明らかとなった.本研究の貢献は, 脳間同期が遠隔コミュニケーションの質を評価する指標となり得ることを示唆し,遠隔コミュニケーションシステムや協働の改善に向けた貴重な示唆を提供するものである.  | 
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| 雑誌名 | |
| インタラクション2025論文集 © 2025 情報処理学会  | 
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| 論文ID | |
| INT25025 | |
| ページ | |
| 214-222 | |
| 発行日 | |
| 2025年2月23日 | |
| 発行所 | |
| 発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 | 
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