情報処理学会 インタラクション2017

文献情報

タイトル
心理的負担軽減を目的とした発表映像振り返りシステムの検討
著者
  • 内海 舞子(津田塾大)
  • 栗原 一貴(津田塾大)
アブストラクト
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本論文では,映像・音声を加工した発表動画を振り返るプレゼンテーションフィードバックシステムを提案し検証する.近年,プレゼンテーション能力は重要視されている.発表の質を向上させるために,聴衆の視点を知ることができる発表映像の見返しは有効な手段の1つである.しかし,発表映像を見返すことは普段聞き慣れない自分の声や無意識の仕草を見ることになるため,心理的負担の大きい行いであることが予想される.そこで,発表映像・音声に加工を加えることが心理的負担軽減につながると仮定し調査を行った.まず事前調査を行い,映像・音声が心理的負担に関わることがわかった.また,発表映像で心理的負担を感じやすい要素は個人差が大きいため,発表者が確認したい要素を任意に選択できる機能が必要であることが示唆された.事前調査の結果を踏まえ,映像・音声に処理を加えた動画を用いた実験を行った.その結果,動画の加工は心理的負担軽減に影響があることが明らかになった.最後に調査結果に基づいたプロトタイプを実装した.

雑誌名
インタラクション2017論文集
© 情報処理学会 2017
論文ID
1-410-67
ページ
337-342
発行日
2017年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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