情報処理学会 インタラクション2017

文献情報

タイトル
BanG-IM:漢字健忘問題を解決する漢字入力システムにおけるゲーミフィケーションを応用した利用意欲向上化の試み
著者
  • 水田 貴将(北陸先端大)
  • 田中 直人(北陸先端大)
  • 塩津 翠彩(北陸先端大)
  • 村瀬 ゆり(北陸先端大)
  • 張 海峰(北陸先端大)
  • 趙 暁婷(北陸先端大)
  • 解 爽(北陸先端大)
  • 西本 一志(北陸先端大)
アブストラクト
説明画像

本研究では漢字形状記憶の損失を防ぐための漢字入力方式G-IMにゲーミフィケーションの要素を取り入れることで,G-IM使用の際に生じる抵抗感を低減するシステム「BanG-IM」を提案する.G-IMは,文字変換時の候補の中に,誤形状漢字をランダムに差し込むことで利用者が持つ漢字形状記憶の再構築を支援するものであるが,利用者が使いたいと思わないという問題がある.そこで,我々は罰ゲームの一種として浸透している風船割りゲームに着目した.本システムは同一室内での複数人での利用を想定している.利用者の個人ブースの頭上には,それぞれ風船が設置してあり,誤字入力が行われると該当する利用者の風船が膨らんでいく.また,中央にある共有スペースにも大きな風船が設置してあり,すべての利用者の誤字入力に対してその都度膨らんでいく.実装したシステムの評価実験を行ったところ,本システムを利用することでG-IM特有の抵抗感を低減できる可能性が示唆された.

雑誌名
インタラクション2017論文集
© 情報処理学会 2017
論文ID
1-504-22
ページ
186-189
発行日
2017年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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