情報処理学会 インタラクション2017

文献情報

タイトル
ヘッドマウントディスプレイ装着時の安全性向上を目的とした距離―振動変換提示:予備的検討
著者
  • 宮上 昌大(電通大)
  • 今 悠気(電通大)
  • 植松 遥也(電通大)
  • 中村 拓人(電通大/日本学術振興会)
  • 梶本 裕之(電通大)
アブストラクト
説明画像

安価なヘッドマウントディスプレイ(HMD)の普及によりVRコンテンツを体験する機会は一般的なものとなりつつある. しかしHMDを装着した状態では実空間の障害物を視認することができないため, VRコンテンツに没入し体験した結果として, 周囲の障害物や人との衝突が発生する可能性がある. 本研究はHMD装着中のユーザの安全性の向上を目的とし, 超音波による障害物との距離検出と振動提示の機能をHMDに付与するものである. 本稿では, 衝突を未然に防ぐために必要な, ユーザの振動知覚から歩行運動停止までの時間と距離を計測した. 実験の結果, 最大で0.8秒で歩行運動が停止することが確認され, 人の歩行速度を加味しても障害物が1mにある時に振動提示によって危険を知らせることで衝突を回避することが可能であることが示唆された.

雑誌名
インタラクション2017論文集
© 情報処理学会 2017
論文ID
2-509-31
ページ
492-494
発行日
2017年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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