情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
電気刺激と静電吸着を組み合わせた複合触覚ディスプレイの官能評価
著者
  • 加藤 邦拓(明治大/日本学術振興会)
  • 石塚 裕己(香川大)
  • 梶本 裕之(電通大)
  • 宮下 芳明(明治大)
アブストラクト
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人間は外部からの複数の刺激の組み合わせにより触感を知覚しており,よりリアルな触感を再現するためには,複数の触覚ディスプレイを組み合わせることが有効である.著者らはこれまでに,電気刺激触覚と静電吸着触覚に着目し,それらを組み合わせて提示可能な複合触覚ディスプレイとその作成手法を提案してきた.これにより電気刺激による垂直方向の振動と静電吸着による水平方向の摩擦を組み合わせて提示できる.本研究の目的は,電気刺激触覚と静電吸着触覚の同時提示によって,実際にユーザが知覚することのできる触覚についての官能評価実験を実施し,提案した複合触覚ディスプレイの使用による特性を調査することである.実験の結果,電気刺激と静電刺激を組み合わせることでリアルな触感が提示できる可能性が示唆された.また,提案した複合触覚ディスプレイの応用例として,絵や写真など紙媒体コンテンツに対して触覚情報を付与するアプリケーションを示した.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
INT18003
ページ
15-24
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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