情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
行の強調表示によるテキストの可読性向上に関する研究
著者
  • 中村 祥吾(九工大)
  • 三浦 元喜(九工大)
アブストラクト
説明画像

液晶画面上の文章を読みやすくする手法として,読者の読みに合わせて文字の色を変化させていく3つのハイライト法(Line法, Sentence法, One Sentence法)を設計した.読者が読んでいる文章の色を変化させ,その色の違いによって読んでいる文を際立たせ読者への読みの負担を減らし読みやすさの向上を図る.ハイライト法なし(None法)と3つのハイライト法で比較実験を行い,ハイライト法が文章の読みやすさに影響するか調べた.ユーザによる読みやすさ評価をマンホイットニーのU検定を用いて有意水準5%として検定したところ有意差が見られたが,読み時間や理解度テストによる正答率に関しては有意差が見られなかった.今後の課題としてはキーボード操作によるハイライト移動の操作負担を減らすため,視線推定などを利用した自動でハイライトが移動するシステムの開発が必要である.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
1P-76
ページ
457-460
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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