情報処理学会 インタラクション2021

新型コロナウィルスの影響を受け，ハンズフリーなインタフェースの重要性が高まっている．その中でも視線入力は多様な機器に利用されており，病気などの要因によって身体を思うように動かせない人々にとっても有望な入力手段である．しかしながら視線の特性上，入力速度を正確かつ高速にすることが難しい．瞬きなどの動作を併用する手法も提案されているが，生理反応によって無意識に生じる身体動作でもあるため，安定した利用が難しい．そこで本研究は，高速かつ正確な入力が可能なハンズフリーインタフェースの実現を目的とし，頬動作を検出するマスク型デバイスのプロトタイプシステムを開発し，視線入力装置への応用を試みた