情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
新任教員の授業力向上のための授業振り返りシステムに関する研究
著者
  • wang yuchen(立命館大)
  • 大井 翔(立命館大)
  • 松村 耕平(立命館大)
  • 野間 春生(立命館大)
アブストラクト
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教員を目指している生徒(中学校・高等学校で教育を受けている者)は,大学における教職課程を受講し,教員採用試験を経て,大学の卒業後に小・中・高等学校に,新任教員として採用される.新任教員は,主に大きく2種類に分けられ,社会経験を積んだ社会人枠と大学や大学院を卒業・修了した学生枠である.特に,社会人枠を含めて,採用前において,実際に現場に立つことができるのは,教職課程の教育実習の期間のみであり,取得免許に応じて2週間から1か月ほどである.この間に指導教員から授業中の注意点や改善点を学ぶことができるが,指導教員からすべてのスキルを学ぶことは困難である.また,模擬授業などにより授業の流れなどを学習することができるが,児童や生徒の反応もなく,実際の現場とは大きく異なる.そのため,実践現場において新任教員は,1人で上手く授業をコントロールするかどうかは未知数である.新任教員の授業の質を向上させるためには,(1)実際の現場に近い環境で訓練を行うこと,(2)教員の行動を定量的に把握すること,(3)授業を客観的に振り返り気づきを得ることは重要である.本研究では,(3)に着目し,新任教員の授業を向上させるための振り返りシステムの開発を目指す.

雑誌名
インタラクション2021論文集
© 情報処理学会 2021
論文ID
3P05
ページ
753-757
発行日
2021年3月1日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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