情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
ロンバード効果を応用した第二言語学習者のための会話支援手段実現に向けた基礎的検討
著者
  • 王 露茜(北陸先端大)
  • 高島 健太郎(北陸先端大)
  • 西本 一志(北陸先端大)
アブストラクト
説明画像

グローバル化により,留学の機会が増えている.しかし,知らない国に初めて来て,まだ生活と言語に慣れていない留学生にとって,留学先の国の人々と相手国の言語で会話することはしばしば難しい.その原因のひとつとして,人は母国語を話すとき,意図せずして速い速度で不十分な音量で話しがちであることが挙げられる.そこで,本研究では,母語話者が発話する際に騒音を提示することでロンバード効果を引き出し,母語話者の声量を増大させると同時に,発話速度を低下させることを試みる.これまで,ロンバード効果で声量を制御できることは明らかになっているが,発話速度が変化するかどうかは不明であるため,本稿では騒音提示による発話速度の変化の有無を検証する実験を行った.結果として,騒音の提示によって発話速度が低下することが明らかになった.

雑誌名
インタラクション2021論文集
© 情報処理学会 2021
論文ID
3Q04
ページ
791-793
発行日
2021年3月1日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail