情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
スケジューリングの評価と推薦によるタスク管理手法
著者
  • 山下 真白(立命館大)
  • 高田 秀志(立命館大)
アブストラクト
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多くの人々は,日々様々なタスクをこなしながら生活している.中でも,期限のあるタスクは,自身で実行のタイミングを考える必要がある.しかし,タスクが期限内に完了できないことがある.この原因として,タスクの完了に必要な時間とそのタスクに費やせる時間を見誤っていることが考えられる.本手法では,ユーザがタスク遂行において優先する事柄に基づいて,スケジューリングの評価と実行日の推薦を行うことで,ユーザにスケジューリングを見直す機会を与える.また,評価を提示することで,より良いスケジューリングを目指す意欲を向上させる.評価実験では,被験者が本アプリケーションを使用してタスク管理を行い,心理的負担やタスクの完成度,スケジューリングに対する意識の変化などを調査する.評価実験の結果,評価と推薦ありの期間中の方が評価と推薦なしの期間中よりも良いスケジューリングであったことから,評価と推薦の妥当性はあったと考える.また,アンケート結果からユーザのより良いスケジューリングにしようというという意欲向上の面において,本手法は有効であることが示唆された.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
2P-76
ページ
917-922
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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