文献情報
| タイトル | |
|---|---|
| 透明視錯視を活用したディスプレイとプロジェクタの複合環境における知覚的連続性の実現 | |
| 著者 | |
|
|
| アブストラクト | |
ディスプレイとプロジェクタを組み合わせた複合環境では,光学特性や応答速度が異なるため,輝度・色の不一致や表示遅延による映像の不連続性が生じ,統合的な映像提示を阻害する課題がある.そこで本研究では,物理的なキャリブレーションに依存せず,人間の知覚特性を利用してこの不連続性を解消する手法を提案する.提案手法では,デバイス間にあえて物理的な隙間を設けることで透明視錯視とモーダル補完を誘発し,隙間で映像が連続していると知覚させることで,デバイス間の差異を隠蔽する.評価実験の結果,正二十面体のような複雑な幾何学形状やBunnyやCatのような有機形状においては,提案手法が動きの連続性や一体感を有意に改善することが確認された.これは,形状の複雑さがモーダル補完を促進し,かつ隙間による分離が同時対比効果を緩和させ,色や輝度の差を知覚的に低減させたためと考えられる.一方で,立方体のような単純な形状では有意差が見られず,補完効果には形状依存性があることが示唆された.本研究は,技術的補正が困難な異種デバイス環境において,知覚的アプローチによる効果の有効性と,その効果が対象物体の形状に依存することを明らかにした. |
|
| 雑誌名 | |
| インタラクション2026論文集 © 情報処理学会 2026 |
|
| 論文ID | |
| 1D61 | |
| ページ | |
| 407-412 | |
| 発行日 | |
| 2026年2月20日 | |
| 発行所 | |
| 発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
| 住所 | 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F |
| TEL. | 東京 (03) 3518-8374 (代表) |
| sig@ipsj.or.jp | |