情報処理学会 インタラクション2026

文献情報

タイトル
視線計測と物体検出を統合した観察行動の定量評価:小児看護AR教材の前後比較
著者
  • 大浦 綾華(大阪成蹊大学)
  • 辻野 睦子(大阪成蹊大学)
  • 伊藤 俊輔(大阪成蹊大学)
  • 原田 清美(京都府立医科大学)
  • 森本 昌史(京都府立医科大学)
  • 夏川 浩明(大阪成蹊大学)
アブストラクト
説明画像

本研究は,小児看護分野におけるAR教材の教育効果を客観的に検証することを目的とした.看護学生を対象に,ARを活用した「幼児の病床環境」に関する観察技術のトレーニングを実施し,介入前後で眼鏡型視線計測装置を用いた病床観察課題を行った.計測装置で撮影した一人称映像に対して観察対象を検出する物体検出モデルを構築し,得られたバウンディングボックスと視線座標の時系列情報を統合することで,視線がどの対象に向けられていたか(注視対象)を判定した.さらに,対象別の総注視時間などの指標として定量化する解析パイプラインを整備した.本パイプラインを用いて14名のデータを解析し,観察トレーニング前後の観察行動を比較した結果,介入後にはトレーニング前に十分に注意が向いていなかった対象にも視線が配分されるなど,観察の焦点が変化する傾向を定量的に捉えることができた.以上より,定量化が困難な病床観察技能に対し,視線計測と物体検出を統合した解析により教育介入の影響を評価できる可能性が示唆された.

雑誌名
インタラクション2026論文集
© 情報処理学会 2026
論文ID
1P90
ページ
511-515
発行日
2026年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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