文献情報
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| 思考実験における提示手法の比較と評価:バーチャルスワンプマンは思考過程に影響を与えるか? | |
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| アブストラクト | |
思考実験は,現実には実行困難あるいは不可能な状況を仮想的に設定し,その状況下での判断や直感を通じて概念的・理論的問題を検討する手法として,哲学や認知科学の分野で広く用いられてきた.従来の思考実験は主に文章による提示を前提としており,参加者は提示された状況を自身の想像力に基づいて構築する必要がある.そのため,想像の鮮明さや臨場感,感情的関与の度合いといった点に個人差が生じやすく,判断や思考過程が提示形式に依存して変化する可能性が指摘されている.近年,この問題に対する新たな提示手法として,没入的な体験を提供可能なバーチャルリアリティ(VR)技術の応用が注目されている.一方で,VRを用いた思考実験の提示が,従来の文章提示と比較して,参加者の判断や思考過程にどのような違いをもたらすのかについては,十分に検討されていない.そこで本研究では,哲学的思考実験を題材として,VR環境による提示と文章による提示を直接比較し,提示手法の違いが参加者の判断および思考過程に与える影響を検討する.初期段階として, 「スワンプマン」の思考実験をVR環境上に再現し,文章提示条件と比較する実験を計画した.評価においては,判断結果そのものに加え,判断理由や重視される観点,感情的関与の程度などに着目し,自由記述および主観評価を組み合わせて分析する.本研究は,思考実験における提示形式そのものを研究対象として捉え,抽象的な哲学的問題を体験として提示することの意義と可能性を検討する点に特徴がある. |
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| 雑誌名 | |
| インタラクション2026論文集 © 情報処理学会 2026 |
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| 論文ID | |
| 1P93 | |
| ページ | |
| 526-529 | |
| 発行日 | |
| 2026年2月20日 | |
| 発行所 | |
| 発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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