情報処理学会 インタラクション2026

文献情報

タイトル
行為主体感と環境実在感の両立に向けたマルチチャネル風覚提示システム「GLIDE」の提案
著者
  • 有竹 祐樹(東京工科大学)
  • 栗原 渉(東京工科大学)
  • 三上 浩司(東京工科大学)
アブストラクト
説明画像

VRやテレイグジスタンスにおいて,風の提示は没入感や自分が移動している感覚を向上させる重要な要素である.しかし,従来の提示手法の多くは,移動に伴う「相対風」と,空間に吹く「環境風」を単一の風源で合成して提示しており,これらを異なる情報として区別させることが困難であった.その結果,自身の移動に対する「行為主体感」と空間への「環境実在感」の両立が阻害されるという課題があった.そこで本研究では,HMD搭載型ファンによる局所提示(Local)と外部設置型ファンによる広域提示(Global)を物理的に分離し,独立制御するマルチチャネル風覚提示システム「GLIDE (Global & Local Integrated Display Environment)」を提案する.本システムは,VR空間内の対気速度と環境風場を個別に算出し,提示位置を物理的に分けることで,風の原因を自己運動か外部環境へ適切に帰属させることを目的とする.本稿では,GLIDEのシステム構成および実装について述べ,飛行シミュレーションを用いた予備的評価により,情報の分離提示が主体感と実在感の両立に寄与する可能性を示した.

雑誌名
インタラクション2026論文集
© 情報処理学会 2026
論文ID
2A01
ページ
530-534
発行日
2026年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail