情報処理学会 インタラクション2026

文献情報

タイトル
行動環境センシングによる洗濯行動の最適化支援システムの開発 ―デュアルIMUと生成AIを用いた環境介入型フィードバックの提案―
著者
  • 島津 拓歩(大阪工業大学)
  • 佐野 睦夫(大阪工業大学)
アブストラクト
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家事労働における身体的負担の軽減はQoL向上のための重要な課題であるが,従来のカメラを用いた姿勢推定手法は,プライバシーへの懸念や撮影範囲の死角といった制約から,家庭内での常時利用が困難であった.本研究では,スマートフォン2台(体幹部および上腕部)に内蔵された慣性センサ(IMU)と気圧センサを用い,非映像型で洗濯行動を多角的に評価・改善支援するシステムを提案する.本システムは,重力加速度から体幹前屈角および上腕挙上角を推定し,ISO 11226基準に基づく客観的な姿勢リスク評価を行う.さらに,気圧変化から階層間の移動効率を分析し,大規模言語モデル(LLM)を用いて, 「洗濯カゴを台に乗せる」といった,作業環境への物理的介入を含む具体的かつ受容性の高いフィードバックを生成する.被験者を用いた評価実験の結果,システムのアドバイスに基づく環境改善により,体幹の前屈リスクが劇的に低減(ISOスコア:65点→93点)し,上腕の静的負荷も緩和されることを確認した.本研究は,単なる身体動作の矯正に留まらず,ユーザと環境の相互作用を変容させる新たな行動支援のアプローチを示すものである.

雑誌名
インタラクション2026論文集
© 情報処理学会 2026
論文ID
3P76
ページ
1227-1232
発行日
2026年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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