情報処理学会 インタラクション2026

文献情報

タイトル
俯瞰・主観映像の統合によるスキルの解明:フットサルにおけるイベント単位の視線配分可視化
著者
  • 中野 裕基(大阪成蹊大学)
  • 松岡 大樹(大阪成蹊大学)
  • 和藥 崇伸(大阪成蹊大学)
  • 牧野 桂一朗(大阪成蹊大学)
  • 丸西 遼(大阪成蹊大学)
  • 佐々木 博史(大阪成蹊大学)
  • 廣江 葵(大阪成蹊大学)
  • 林 悠太(大阪成蹊大学)
  • 佐藤 亮(大阪成蹊大学)
  • 夏川 浩明(大阪成蹊大学)
アブストラクト
説明画像

フットサルにおいて,状況把握のための視覚探索(スキャニング)は技術と同等に重要なスキルであるが,実環境のトレーニング課題における定量的な検証は十分に確立されていない.本研究では,フットサルの代表的なパス練習である「ロンド」を対象に,パスおよびレシーブの成功・失敗といったイベント単位で選手の視線配分を定量化することを目的とする.手法として,体育館上部からの俯瞰映像によりイベント(pass, receive, miss)を特定し,ウェアラブルアイトラッカー(Tobii Glasses 3)で取得した視線データと統合する解析パイプラインを構築した.注視対象の特定には,物体検出モデルYOLOv11を用いて「ball(ボール) 」 「defender(守備側選手) 」 「keepers(自分以外の保持側3選手) 」などを主観映像から自動検出し,イベント直前3秒間の視線配分を算出した.12名の選手を対象とした分析の結果,パス成功時には味方と守備者を一定の割合で注視していたのに対し,パスミス時には守備側選手(defender)への注視割合が増加し,ボール(ball)への注視が減少する傾向が確認された.これにより,失敗局面において守備プレッシャー等の要因が視線行動に変化を与える可能性が示唆された.本手法は,実環境下でのスポーツスキルの可視化および練習設計への還元に寄与するものである.

雑誌名
インタラクション2026論文集
© 情報処理学会 2026
論文ID
3P80
ページ
1244-1249
発行日
2026年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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