情報処理学会 インタラクション2026

プログラム委員長メッセージ

インタラクション2026 プログラム委員長
渡邉 拓貴(公立はこだて未来大学)

プログラム委員長写真

■プログラム委員会について

今年もこれまでのプログラム委員会の構成を引き継ぎました。メタ査読者として複数の論文を俯瞰するチーフプログラム委員(23名)と、個々の論文の詳細な査読を担当するプログラム委員(65名)、委員長、副委員長を含めた88名からなるプログラム委員会が審査にあたりました。

■登壇発表について

各チーフプログラム委員は、プログラム委員からの査読結果を踏まえ、オンラインで議論を行い、採否判定案を作成しました。その上で、チーフプログラム委員の採否判定会議を2025年11月25日~26日にかけて対面にて開催し、十分な議論を経て、登壇発表の採択論文を決定しました。なお、インタラクション2026では、採否判定会議において各論文を読んだ委員が2名以上いるという体制を目指し、1投稿につき、メタ査読者としてチーフプログラム委員1名、一般査読者としてチーフプログラム委員1名+プログラム委員3名を割り当てました。

登壇発表には23件の投稿があり、そのうち13件を採択しました(採択率56.5%)。採否判定にあたっては、インタラクション研究としての新規性や将来性を重視し、シンポジウムの場で共有する意義が高いと判断した投稿を採択しました。 一部の投稿についてはShepherdingを行い、チーフプログラム委員が投稿の改善を個別に確認した上で採録しました。Shepherdingを通して、新規性は高いものの、改善の余地があった投稿も積極的に採択し、インタラクション研究のコミュニティにおいて共有すべき有益な知見を提供できるよう配慮いたしました。

最優秀論文賞ならびに優秀論文賞については、一定の査読スコア以上の投稿5件を選抜し、それを23名のチーフプログラム委員がコンフリクトを除くものを全て読み、順位をつけてもらいました。コンフリクトによりチーフプログラム委員ごとに読む論文数が異なるため、順位に基づいて正規化順位スコアを算出し,各論文の平均順位スコアの上位から選ぶことで決定しました。

また、2026年2月に発刊された情報処理学会「インタラクションの理解および基盤・応用技術」特集号から論文3件を招待して、登壇発表内で発表いただきます。

■インタラクティブ発表について

近年、インタラクティブ発表においては会場のキャパシティを超える投稿数があり、全てを受け入れることが難しい状態が出てきています。 そこで、昨年度から投稿された論文をスコアリングし、会場のキャパシティが許す上限の投稿を採択することとしています。 スコアリングは「論文評価点」と「対話喚起性」で評価し、総合スコアは論文評価点×2 + 対話喚起性とすることで算出しました。 また、1つの投稿あたり5名のチーフプログラム委員/プログラム委員を割り当てました。

インタラクティブ発表には250件の投稿があり、スコア上位の45件をプレミアム発表、205件を一般発表として採択し、今年は全件を採択することができました。 プレミアム発表はプログラム委員会選出のインタラクティブ発表賞の候補となり、発表当日にチーフプログラム委員団の巡回審査を経て受賞が決定します。

インタラクティブ発表(デモ)とインタラクティブ発表(ポスター)のスクリーニングの結果の詳細は次の通りです。

インタラクティブ発表(デモ):
  投稿:172件,プレミアム採択:31件(18.0%),一般採択:141件
 インタラクティブ発表(ポスター):
  投稿:78件,プレミアム採択:14件(17.9%),一般採択:64件

■特別講演について

30周年特別講演では、長年にわたり本分野を牽引し続けてこられた暦本純一先生をお招きいたします。本講演は、これまでのインタラクション研究の歩みを振り返るとともに、今後のインタラクション研究の可能性を考える貴重な機会となることが期待されます。

■おわりに

本年はインタラクション30周年という節目でもあります。30周年特別講演をはじめとする多彩なプログラムを通じて、これまで築かれてきた歴史を振り返るとともに、これからのインタラクション研究の広がりを感じていただければ幸いです。 ご投稿いただいた著者のみなさまに心より感謝申し上げます。また,厳正かつ丁寧な議論を重ねてくださったチーフプログラム委員・プログラム委員のみなさま,そして大会長をはじめとする実行委員のみなさまに心より謝礼申し上げます。 インタラクション2026が,参加者のみなさまにとって有意義で刺激的な場となり,新たな研究や協働へとつながることを心より願っております。


インタラクション2026 プログラム委員会

プログラム委員長
渡邉 拓貴(公立はこだて未来大学)
プログラム副委員長
角田 啓介(グロービング株式会社)
チーフプログラム委員
池松 香(LINEヤフー株式会社)
伊藤 雄一(青山学院大学)
河野 恭之(関西学院大学)
坂本 大介(北海道大学)
杉浦 裕太(慶應義塾大学)
竹川 佳成(公立はこだて未来大学)
塚田 浩二(はこだて未来大学)
中西 英之(近畿大学)
松村 耕平(立命館大学)
宮田 章裕(日本大学)
吉野 孝(和歌山大学)
伊藤 貴之(お茶の水女子大学)
小川 剛史(東京大学)
後藤 真孝(産業技術総合研究所)
志築 文太郎(筑波大学)
角 康之(はこだて未来大)
田中 一晶(甲南大学)
寺田 努(神戸大学)
中野 倫靖(産業技術総合研究所)
水野 慎士(愛知工業大学)
山西 良典(関西大学)
プログラム委員
秋田 純一(金沢大)
綾塚 祐二(クレスコ)
 
石井 亮(日本電信電話株式会社)
磯山 直也(大妻女子大学)
伊藤 正彦(北海道情報大学)
内海 章(ATR)
 
岡田 将吾
(北陸先端科学技術大学院大学)
 
筧 康明(東京大学)
加藤 淳(産業技術総合研究所)
金井 秀明
(北陸先端科学技術大学院大学)
 
神原 誠之(甲南大学)
黄 宏軒(福知山公立大学)
阪口 紗季(東京都市大)
澤田 秀之(早稲田大学)
杉原 太郎(東京科学大学)
高嶋 和毅(芝浦工業大学)
佃 洸摂(産業技術総合研究所)
寺田 和憲(岐阜大学)
中村 聡史(明治大学)
西本 一志(北陸先端大)
橋本 直(明治大学)
樋口 啓太(Preferred Networks inc.)
福島 拓(大阪工業大学)
藤波 香織(東京農工大)
益子 宗(芝浦工業大学)
丸山 一貴(明星大学)
三上 浩司(東京工科大学)
宮田 一乘
(北陸先端科学技術大学院大学)
 
村尾 和哉(立命館大学)
山岡 潤一(慶應義塾大学)
山本 景子(東京電機大学)
湯村 翼(北海道情報大学)
暦本 純一(東大/ソニーCSL)
阿倍 博信(東京電機大学)
五十嵐 悠紀
(お茶の水女子大学/東京大学)
 
石黒 祥生(東京大学)
市村 哲(大妻女子大)
牛尼 剛聡
(九州大学大学院芸術工学研究院)
 
大西 鮎美(神戸大学)
 
岡本 昌之(トヨタ自動車)
加藤 邦拓(東京工科大学)
加藤 直樹(東京学芸大学)
 
金谷 一朗(長崎大学)
小泉 直也(電気通信大学)
神田 智子(大阪工業大学)
酒田 信親(龍谷大学)
新西 誠人(多摩大学/リコー)
鈴木 浩(神奈川工科大学)
竹内 勇剛(静岡大学)
土田 修平(お茶の水女子大学)
戸田 真志(熊本大)
西田 健志(神戸大)
野間 春生(立命館大学)
濱崎 雅弘(産業技術総合研究所)
平井 重行(京都産業大)
藤田 和之(東北大学)
細部 博史(法政大学)
的場 ひろし(静岡文化芸術大)
三浦 元喜(千葉工業大学)
水口 充(京都産業大学)
 
宮藤 詩緒(東京科学大学)
望月 茂徳(立命館大)
山中 祥太(LINEヤフー)
山本 豪志朗(京都大学)
吉田 成朗(OMRON SINIC X)