情報処理学会 インタラクション2014

文献情報

タイトル
仮想的な身体イメージの獲得を「学習」するための装置 -ラバーハンドを介してもう一方の手に触れる方法-
著者
  • 小鷹 研理(名古屋市立大)
  • 石原 由貴(名古屋市立大)
アブストラクト
説明画像

近年, 脳科学の実験において, 「セルフタッチ・イリュージョン」と呼ばれる, 仮想的な身体イメージに関する錯覚を誘発する手法が知られている. 通常, この錯覚を誘発するためには, 実験者による一方向的な動作の誘導が要求され, 実験者が能動的に身体イメージを獲得しようとする過程が無視されてきた. 本研究では, この錯覚を, 被験者の能動的な動作のみを利用して誘発する装置を開発したので報告する. 本装置は, 錯覚の生成において能動性が関与する種々の問題に光をあてるのみならず, 現在の脳科学における重要な「身体イメージ」の概念を啓蒙するうえでも有益なツールとなることが期待される.

雑誌名
インタラクション2014論文集
© 情報処理学会 2014
論文ID
B0-6
ページ
354 ~ 356
発行日
2014年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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