情報処理学会 インタラクション2016

文献情報

タイトル
Time Eye Hole: 全天球画像における変化探索支援インターフェースの開発
著者
  • 長谷川 峻一(信州大)
  • 小林 一樹(信州大)
  • 山田 誠二(NII/総合研究大/東工大)
アブストラクト
説明画像

一般的に,類似した一連の画像中から重要な変化を検出するのは人間にとって容易ではない.人の目視による物体の検出については,変化の探索タスクを課した研究がいくつか挙げられるが,その多くはユーザが発見するべき対象をあらかじめ把握しているものがほとんどである.しかし,防犯カメラや農園における定点観測画像の観察においては検出対象が随時ユーザの状況に応じて変化するため柔軟な探索行動が要求される.そこで本研究では,そのような探索行動の中でスムーズに画像間の比較を行うことができる新しいインタフェースを提案する.また,時系列の全天球画像を収集するためのモニタリングシステムの開発も行った.提案手法であるTime Eye Holeは画像を部分的に別日時の画像に変化させて観察できるインタフェースであり,評価実験の結果から従来手法に比べてより素早く正確に変化の探索ができる可能性が示唆された.

雑誌名
インタラクション2016論文集
© 情報処理学会 2016
論文ID
1B27
ページ
264-267
発行日
2016年2月24日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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