情報処理学会 インタラクション2016

文献情報

タイトル
箱庭での人形遊戯から発話されるオノマトペと動作の関係性
著者
  • 松山 昇一(はこだて未来大)
  • 角 康之(はこだて未来大)
アブストラクト
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オノマトペとは,自然界の音・声,物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語である.現在,オノマトペは約4500語が存在している.日本語におけるオノマトペは,他国と比べても非常に多く,ニュアンスでとらえるのに最適である.しかし,オノマトペのニュアンスを正確に説明,区別することは容易ではない.さらに,抽象的であるオノマトペをロボットや機械が理解することは難しいと言える.関連研究の中にはオノマトペを形成する音節が持つ「音象徴」を数値化して表現し,それらを組み合わせることでオノマトペのイメージの数値化を行いったものがあるが,主観的な評価ゆえに妥当性に欠けると考える.そこで,オノマトペを動作から分析することでオノマトペの傾向が検出できると考えた.そこで,本研究では箱庭空間という限られた空間での人形遊びから発話されるオノマトペとモーションの関係を分析する.そこからマルチモーダルな辞書を作成する.モーションから特定のオノマトペの型を推定することができた.また,人形や状況によって同じ動きでもオノマトペに変化が見られた.

雑誌名
インタラクション2016論文集
© 情報処理学会 2016
論文ID
2A04
ページ
481-486
発行日
2016年2月24日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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