情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
理科教育を体験的に学ぶ学習ツールの提案
著者
  • 佐藤 樹史(はこだて未来大)
  • 柳 英克(はこだて未来大)
アブストラクト
説明画像

近年の小学校の理科教育では,児童の科学的認識力の低下が問題視されている.その背景として,現代の児童は自然の中での体験や動植物の生態を観察する機会が少なくなってきていることから,自然そのものへの興味が薄れていることが挙げられる.そこで本研究では,理科教育の教材として広く用いられてきた昆虫を題材とし,学習者の科学的認識力を養うことを目的とし,情報技術を活用した教材の開発を行う.本教材は昆虫の体の一部を模した複数のパーツで構成されており,各パーツを昆虫の構造として正しく組み合わせると,昆虫の生態に基づいたインタラクションが返ってくる.学習者はパーツを様々な組み合わせで試しながら,生物の身体の構造や特徴などを理解することができる.また,本教材の試行錯誤をしながら答えを見つけるというプロセスにより,科学的認識力を養うことができる.本研究は提案する教材が科学的認識力向上に有用性があるかを検証し評価する.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
2A04
ページ
542-545
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail