情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
講義振り返り支援のための板書速度の可視化
著者
  • 岡澤 大志(電通大)
  • 江木 啓訓(電通大)
アブストラクト
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本研究では,教授者に自身の板書速度を提示する講義支援システムを提案する.近年,学習者の意欲や興味の多様化により,教授者が多くの学習者の状況を客観的に把握することが難しくなっている.また,教授者が板書を用いて講義を行う形式の授業において,教授者が自身の板書速度を把握するのは困難である.そこで,本研究では,教授者の板書具であるチョークにマイクを取り付け,板書音の測定を行う.これにより,板書の速度である文字のストロークを測定し,結果を可視化した.板書音の情報として音量を用い,チョークの音を拾って回数として検知し,可視化グラフを作成した.結果として板書中の発言の有無に関わらず76%の精度が得られた.今後の展望として,本研究で作成したシステムを実際の講義で用いることによって評価実験を行う.本システムを用いることで,教授者は自身の板書速度を客観的に把握できるため,講義の内容に合わせて板書速度を調整できると考えられる.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
3B57
ページ
1093-1098
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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