情報処理学会 インタラクション2016

日常生活の多くの場面で，相手の目線になることが重要だといわれているが，それを実現することは容易ではない．我々は，他者の身体を自分で動かすことで，他者の目線を実感できるのではないかと考えた．そこで，他者の身体属性に自分の動作を反映し，画面上に提示することにより，他者の目線を実感することを目的としたシステム「イマミラー」を提案する．本稿では，本システムの実現方法と，本システムを用いることにより，身体スケールの変化を感じるかを検証する実験について述べる．実験の結果，本システムを利用することで，身体スケールが変わった感覚が得られる可能性があることがわかった．